今回はデット(融資、要は借金)について
言わずもがなですが、融資と投資(出資)の区別…みなさん大丈夫ですよね?
融資のことをデット
投資(出資)のことをエクイティ
と言ったりしますので、覚えておいてください。
融資は、前述のとおり借金です。
借りるのは、金融機関からですね。
大きく分けると、日本政策金融公庫(一般的に「公庫」とのみ呼ばれる)か、民間の金融機関(いわゆる銀行)かのどちらかです。
一方投資(出資)は、資金を出してもらうかわりに(たいていの場合)株をお渡しして株主になってもらうことです💴
借金のようにそのお金そのものをお返しすることはありません。
しかし当然、慈善事業でお金を出してくださるわけではないので、対価に見合った将来のリターン(M&Aや上場など)をお約束してお金を出していただくわけです。
とはいえ未来のことは誰にもわからないので、このリターンの確実性、つまり事業の将来性について、どれだけ根拠を持って描ける&語れるか…が、エクイティ調達活動のキモになります。
これがピッチです。
CEOのとても重要な役割の一つです。
ピッチについては別ポストで詳しく語っているので、ぜひ参考にしてください。
私は普段、この投資=エクイティ調達がメインのスタートアップ村で生きているので(すべて未上場、未公開の世界の話ですよ!)
いきおい調達といえばエクイティの話がメインになりますが、ここを読んでくださっている方のほとんどには、どっちかというと融資=デットの方が現実的な話かと思います。
融資=デットでの資金調達を考えた際に、まず最初に相談するべきなのは、なんといっても『日本政策金融公庫』です。
普通の銀行とか信金とかじゃなくて、何はなくともまず公庫!
ここを読んでくださってる方のほとんどには「女性・若者/シニア起業家支援基金」あたりがオススメされるかと思いますが、融資にもたくさん種類がありますので、融資相談の予約をし、まずは聞きに行ってください。
とても丁寧に教えてくれます。
また、お住いの自治体で、公庫以外の一般金融機関(つまりはいわゆる銀行)への融資あっせんをしてくれる制度があったりもしますので、自治体の産業振興課(とかいう名前にたいていはなってるはず)も同時に調べましょう。
私の居住区だと、区や都が利子のうちのかなりの部分を代わりに負担してくださる…という大変ありがたーい制度があったりします。
ただし、いずれも限度額というものは当然ながらあり、いきなり1億とか借りれるわけではありません。
普通は1000万程度、どんなによくても数千万が限界でしょう。
そしてもちろん借金ですので、金額によっては代表者連帯保証が必要になります(公庫以外ではマストだと思ってください)
借りられる額は事業内容や借入金残高等でも変わりますが、初期の段階だとおよそ資本金の2倍くらいが妥当…と言われております。
ここも、必ず、公庫の方や自治体のあっせんしてくれる中小企業診断士、公認会計士さんなど、専門家に相談してください。
ベンチャー・スタートアップ業界だと、一口に「調達」と言った場合比較的エクイティの方を暗に指してることが多いんだけど、デットももちろん立派な調達ですからね!
今は、例えば公庫さんにも女性起業家に対するさまざまな融資制度が整ってます。
また各自治体独自の制度がある場合もあります。
あと言わずもがなだけど助成金系は全部調べてね!行けるものは全部行ってみよう!
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