資金調達とは切っても切れない関係なのが起業家。
起業家たるもの、1年400日、お金の心配をしているといっても過言ではありません(え?)
そんなわけで、ファウンダーやCEOと呼ばれる人たちの頭の中には、常に「資金調達」という4文字熟語があるわけなんですが、この資金調達、忘れてはいけないのは、あくまで手段であって目的ではない、ということ。
ここでも書いていますが、登りたい山の頂上を目指すための、装備の一つに過ぎないんですよね。
これ、実は結構、やってるうちにだんだんすり替わっていきかねない。
事業の成功が目的だったのか?高額調達を達成することが目的だったのか…?
というのも、高額調達の方がそりゃ話題にはなるし、メディアに出るし、周りから祝われるし、なんだかもう、成果として正解なんじゃないか…とどうしても思ってしまうんです。
何億、何十億と調達できるのは確かにすごいことです。それだけの資金を投じてもいいほど将来性がある…と判断された、ということですから。
しかし、すべての事業がそれだけの高額資金を必要とするわけではありません。
必要とする資金が多くないからよくない事業…というわけではないのです。
高額の資金調達ができるということは、当然会社のバリュエーション(評価額)も高くつくということ。
評価額〇〇億円の会社を作るなんて、確かにちょっと憧れますよね?
でも、評価額の高い会社を作ることだけがすべてではない。
もちろん、社会に変化を興すにはある程度の規模感がないとできないので、規模感=評価額が高くなるのはいいことです。
けれど、額を上げることばかりに気を取られてしまうのは、本末転倒といえます。
見失ってはいけないのは、資金調達するのはあくまで「事業を成長させるのに必要」だからです。
決して調達そのものがゴールではありません。
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