起業家の最初の壁・資金問題はじめの一歩

Road to 資金調達

事業をやるのに最初にぶつかる壁は、おそらく多くの人が

資金問題

だと思います。

これは女性起業家さんには(もちろん女性だけじゃないけど)必ずついて回る問題で、

特に女性の場合、そもそも元々の男女賃金格差によって手許資金が少額になりがち

資金に関する知見もネットワークも足りてないのでそのままグロースしない

だから「所詮女性のビジネスは小粒なんだよね」って言われてしまう。

という、チキンエッグ問題を抱えております。
女性起業家さんの事業に比較的小粒なものが多いのは、このせいだとも言われています。

そうはいっても、いきなり賃金格差が是正されるわけではない。
では何なら自分から解決できるか?と考えてみると、まずは2番目の「知見とネットワーク」だと思うんです。
つまり資金に関する最低限の知識を身につけることからかと。

とりあえず下記は最低やってみよう!

・事業計画書を書く
・損益計算書(PL)を書く
・融資(デット)と出資(エクイティ)の違いを理解する

事業計画について

事業計画書は、文字通り、どんな事業で、どんな計画で、どんな売り上げが出そうか…という内容を書いたものですね。
基本中の基本の書類です。
これについては、詳しく別ポストで紹介するのでぜひ参考にしてください。

よくありがちなのが、事業への思いや社会的意義をあつく語ってしまうこと。
もちろんその項目もなくてはなりませんが、たいていの場合、今入れているより減らした方がいい人がほとんどです。
このパートにスライドを何枚も使っている人は、使いすぎ!
このパートだけで1枚程度に収める…くらいの意識で十分です。
それよりも、実際の販売計画や売上計画のほうに力を入れてください。

ここで事業計画書が単なる夢物語になってしまう人は、その計画の仮説立てが甘いのだと思います。
ここは「こうなったらいいなぁ~」という夢を描くんじゃなくて、
こうでこうでこうだからこうなる!ときっちり理論立てて、実現可能な仮説を詰めていってください。

損益計算書(PL)について

PLとは、そもそも決算期に必要な財務諸表のうちのひとつなんですが、
ざっくりいうと
いくら売り上げて、費用は何をどれくらい使って、そのうちいくら余ったか
が書いてある表のこと。
家計簿の大きい版とでもいいましょうか。

本来は決算の時に作るものですが、これを、将来の資金計画を立てる際にも流用できます。
損益計算書と同じ書式を使って、未来の計画を作る…というわけですね。

さてここで大事なのが「そのうちいくら余ったか」の「利益」の部分なんですが、
家計簿なら単なる貯金で済んでも、これが会社になると、なんと利益だけでも5種類もあったりします。
売上総利益
営業利益
経常利益
税引前当期純利益
当期純利益

…はい、だんだんこのあたりでわからなくなってきます。
安心してください。私もまったくわかりませんでした。

税理士さんに任せるからいいんだもーん!という人もいるかもしれません。
ただ、本当に何もわからないまま進むと、事業が伸びた時に将来必ず大きくつまづくことになります。
決算書類を作れ…というわけではないので、未来の予測PLについては、ぜひ一度ご自身で書いてみることを強くお勧めします。

融資(デット)と出資(エクイティ)の違いを理解する

これ、実は意外に混乱して理解されてたりするんですよね。
デットは借金、エクイティは株をお渡ししてお金を出してもらうことです。
ここよくわかってないまま進むと、あとから大変なことになってきます。

これについては、別ポストで詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

資金のことを考えはじめたら、まずこのベースをしっかり確認しましょう。
「強みを発見」したり「好きを仕事に」したりしてる前に、まずはこっちをやった方がいいと思う。。
マネーだいじよ!

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