「ピッチ」って聞いたことありますか?
ピッチ=Pitchとは
野球のピッチングやサッカーのフィールドであるピッチ、またはスピードに関する使い方など、いろんな「ピッチ」がありますが、ことビジネス界において「ピッチ」と言う場合は、自分の事業を紹介する短いプレゼンテーションのことを差します。
ひいては、ビジネスプランの優劣を競うピッチコンテストのことを、単に「ピッチ」という場合もあります。
「ピッチに出ることになった」と言っている起業家さんがいたら、それは「ピッチコンテストに出ることになった」ということ。
つまりいわゆるビジネスプランコンペティションのことで、日本だと「ビジコン」と略称されたりすることも多いですね。
もともと英語における「Pitch」という言葉は、「的に向けて投げる」「打者に向かってピッチャーがボールを投げる」「音程」「一定間隔で繰り返し行う動作の回数、速度」などの意味がありました。
ここから転じて、当初はごく短いプレゼンテーションの意味で使われるようになったのだとか。
ちなみに、よく混同されがちなピッチとプレゼン。
これらは何がどう違うのかというと、基本的には「時間」とされています。
プレゼンと呼ばれるものは、基本30分~1時間といった長尺のものになります。
では、起業家にとってなぜこのピッチがそんなに大事なのか?
ピッチの目的
主にピッチをすることで投資家や大企業オープンイノベーション担当者の目に留まり、成長路線への大きなチャンスをつかむことができます。
私が過去に億単位の資金調達に成功した時もリクルート等の大企業さんと協業成立した時も、みんなピッチがきっかけでした。
しかしその一方、せっかくピッチに出てもプレゼンが十分磨き込まれていて魅力的なビジネスプランになっていないと、むしろ先方が興味を失ってしまうことにもなるので、十分な注意が必要です。
ピッチスキルは今や起業家にとっては欠かせない能力の一つです。
ピッチの種類
ピッチとは、何も投資家や審査員相手に行うものだけがすべてではありません。
あなたの顧客に伝えることも、立派にピッチの一つです。
ピッチで何を伝えるべきか?したがって、これは聴き手(オーディエンス)によってすべて作り分ける必要があります。
相手は投資家なのか?
ユーザーなのか?
それともまだあなたのサービスを知らない一般の人々に向けて、認知してもらうためのものなのか?
ここを作り分けずに、いつも同じスライドを使ってピッチする…という起業家さんをたまにお見かけしますが、これは絶対にNGです。
オーディエンスが聞きたいことは何なのか?
常にここを意識して作るようにしてください。
ピッチがうまくなるには
これには、いくつかのポイントがあります。
事業の内容そのものだけではなく、練習次第で誰でも身に着けられるテクニックもたくさんあります。逆に言うと、そのテクニックを身に着けていないと、どんなに事業内容が素晴らしくても、人には聞いてもらえません。
せっかくのチャンスを無駄にすることがないよう、テクニックで済むことはあらかじめ漏らさず身に着けておくようにしましょう!
ピッチとは、相手に自分の事業を知ってもらうこと。
このように、ピッチは、一度起業家になったならば、避けては通れない必須項目です。
今まで大企業につとめていたような方の場合は、社内の事業報告をやってきたから大丈夫だろう…と思われる方がたまにいらっしゃいます。
しかし、ピッチは正直いって社内報告とは全然違う。
通常制限時間もありますし、なにしろ共通のバックグラウンドがない前提の人に、なんとかして瞬時に理解してもらわなければならないのですから。
ピッチには準備と練習が必須です。
今日準備して明日できる、というものではありませんので、今のうちからしっかりと準備しておくようにしましょう。
まだピッチを見たことのない人、ピッチスキルを磨きたい人、次のチャンスをつかみたい人…
起業家さんなら、ぜひ一度はこの「ピッチ」挑戦してみてほしいと思います。
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