自分の商品またはサービス(プロダクト)を興すとき、何を考えて作りますか?
誰が
なんのために
どんなモノが必要?
というところから新しいプロダクトって生まれてくるのですが、
じゃあその人(ユーザー)はいったいどんな利点(ベネフィット)があったら助かるだろう?というのを考えて考えて考え抜く必要があります。
そのために有効なのが、ユーザーインタビューという手法。
どこの大企業さんでも必ずやっています。
ユーザーインタビューとは、ざっくりいうと人間理解のことです。
ユーザーの声を聴くというよりは、ユーザーがどんな世界をみていて、どんな考え方をするのかを理解しようとすることです。
これを、ユーザーインサイトといいます。
ユーザーさんの頭の中をのぞかせてもらう…といったイメージですかね?
その人が、どんな課題を抱えていて、その解決のためにどんな手法だったら取ろうと思うか?
その人が意思を決めていくプロセスを、どんどん質問して聞き出していくんです。
プロダクトを作るときって、いきなり完璧な完成形を目指そうとついしてしまうんですが(わかるわかる!わかるよー!)
それはしない。
世紀の大発見をして偉大な発明をするための偉大な調査なわけではないんです。
小さなものでいい
チープでもいい
100%じゃなくてもいい
まずはそこからはじめて、それをどんどん発展させていくという考え方が重要です。
まずははじめの一歩を踏み出さないことには何にもならないので、とりあえず出す。
そこからブランドの価値を育てていく。
特に〇〇に向けた商品を作ろう!という概要が固まっている場合、ありがちなのがいきなりパッケージデザイン等から入ってしまうこと。
これは実はあとでもよくて、大事なのは、ユーザーのなんの課題を解いているのか?というところから始めることなんです。
ではインタビューをやるときの注意点を上げてみます。
すでにその分野のファンで愛用している人には聞かない
すでに解決策を使用したことがあるような熱狂的ファン(エクストリームユーザー)に聞くと、ファン・アンチ含め、結構インサイトが顕在化しやすいです。
たとえば、すでにつきあっている人たちに「ねえねえなんでお相手のことが好きなの?」と聞くようなもの。
なんでそれを買っているか?使っているか?(あるいはつきあってるか?笑)
聞けばすぐに答えが出てくるし、わかりやすいですよね。
もっと〇〇だったら買うのに、ここはもっとこうしてほしい等々、いろんなご意見がすぐにもらえると思います。
これ、いいようでいて実はそうでもない。
今我々がほしいのは潜在的なインサイト!
なんでほしいのか、なぜ好きなのか、などがぼんやりしている、実はそもそも好きじゃないかもしれない…等々、自分でも自分が何を欲しているのかを言語化できてない人がめちゃくちゃ多いんです。
そこをうまく引き出さねばなりません。
ユーザーが話す経験や現象に、「相手の視点」で歩み寄り相手を知ろうとすること。
たとえば恋愛の場合は、そもそもその人は「かとつきあいたいとは思っていないかもしれないじゃないですか。
それを「彼氏/彼女ほしいよね?ね?」など、自分が思う正解に近づくように誘導しないよう、よく気を付けてインタビューしてください。
ニーズは自分の頭の中にはない
ニーズは、考えているあなたの頭の中にあるものではありません。
もしくは、自分は〇〇というサービスまたはプロダクトを提供できるから、それはこういう人なら欲しいんじゃないか?
と、自分の方に合わせたニーズを無理やり作り出すことは、もっともやってはいけません。
ニーズは、市場(マーケット)にあり、ユーザーの頭の中(インサイト)にしかないのです。
世の中の流行りに目を向けよう
世の中で売れている、流行っているものは、たまたま偶然ヒットしたわけではありません。
たくさんのニーズが眠っている中で、うまく掘り起こせたものが現在商品として成り立っています。
なぜ人はこれを欲しがるのか?
並んでまで買うのはなぜなのか?
どういうところで人が動くのか、それを探るのが「ユーザーインタビュー」であり、答えは顧客のインサイトの中にしかありません。
今はやっているものはできるだけ注目してみるようにしてみましょう。
その中で、自分に活かせるものがあればぜひ要素として取り入れてみてください。
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